公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)主催の講習会の受講が必須です
建設業を営んでいる事業者の方は、比較的馴染みがある許認可として、産業廃棄物収取運搬業の許可があるかと思います。解体工事や電気工事、管工事などを行う際に発生する廃材を適正に処理するため、自社で収集運搬を行う場合には必ず許可が必要になります。
しかし、この許可を取得するためには、まずスタートラインとして 公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター(通称JWセンター)の講習会受講が欠かせません。
講習会受講がスタートライン
産廃収集運搬業の許可申請では、申請者(法人の場合は役員のうち1名以上)がJWセンター主催の講習会を受講し、修了証を取得することが義務づけられています。
- 新規申請用修了証:有効期限は5年間
- 更新申請用修了証:有効期限は2年間
講習会は原則1日コースで、受講料はオンライン形式で25,300円、対面形式で29,700円となっています。(収集運搬許可、本日現在の価格)。東京を含む主要都市で定期的に開催されていますが、申込が集中すると数か月先まで埋まるケースも珍しくありません。ちなみに本記事を作成時点で、オンライン開催については10月7日以降となっていました。
許可取得までの流れを逆算することが大切です!
この講習会の修了証が、新規申請の際の添付書類となっており、講習会を必ず受講しなければ、申請ができません。
そのため、許可を急ぐ事業者の方にとっては、
- 講習会の日程を早めに確保すること
- 修了証が届くタイミングを見込んで、許可申請の予約を入れること
この二つをセットで考える必要があります。
とくに東京都の場合、産廃許可申請は完全予約制となっています。予約枠はすぐに埋まってしまうため、講習受講と同時進行で「申請予約」も押さえるのがポイントです。この点については、また次回の記事で、タイムスケジュールをイメージして説明します。
まとめ
産業廃棄物収集運搬業の許可は、建設業に携わる事業者の皆様にとって、コンプライアンスの遵守はもとより、事業拡大や受注の幅を広げるための大切な一歩です。
しかし、講習会+予約のスケジュール管理を誤ると、数か月単位で申請が遅れてしまうリスクがあります。
👉 まずはJWセンターの講習会日程を確認し、早めの行動を心がけましょう。
本日の雑感(令和7年9月11日)~未来を見据えて~
9月11日といえば、2001年にあった同時多発テロ事件を思い出しますね。あれから24年、当時19歳で大学生だった私は、京王線の駅員のアルバイトをしている最中でした。テレビでまるで映画のような惨劇を目の当たりにして、鳥肌が立った記憶があります。
あの衝撃的な出来事から、24年の月日が経ち、今の私は行政書士・ファイナンシャルプランナーとして、日々経営者や生活者の方々をお支えする仕事に携わっています。その年月はあっという間でしたが、今はすべてを肯定しながら、「とことん人に寄り添い、笑顔にし、前向きに人生を歩む」パートナーになれるよう精進していきたいと思います。
不安や混乱が起こりうる時代だからこそ、一人ひとりが安心して暮らし、それぞれのペースで事業に挑戦できる未来をつくることが大切だと強く感じます。
「予測できないことがあるからこそ、今できる準備を」。今回の産廃許可申請予約も、経験不足と想定外がありましたが、想定外があっても、可能な限り前向きな方向にもっていき、事業環境を作る一旦を担っていきたいと思います。
それが私の仕事の原点であり、これからも邁進し続けていきます。
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